新茶の季節は和菓子が食べたくなります。
そんなところへ、船橋屋さんからくず餅をいただきました。
以前、亀戸に仕事に行ったとき、買って来て、連れ合いが感想をこのブログに書いています(以前の記事)が、今回改めて味わい直しました。
船橋屋のくず餅は「久寿餅」。葛粉で作られた「葛餅」とは全く別物の。
「久寿餅」と「葛餅」についての解説は
くず餅とは
わたしは池上本門寺の近くで生まれ、川崎近くで育ったので、池上や川崎の久寿餅が大好物でした。連れ合いは鶴見に育ち、お母さんやおばあちゃんが川崎大師にお参りに行くとお土産に買ってくる川崎の久寿餅を食べて育ち、いまは池上本門寺が近いので、桜の季節など季節折々、池上本門寺に行っては久寿餅を買って来て食べているので、我が家にとっては、夫婦二人とも、久寿餅は身近なソウルフード。
でも久寿餅を食べたことがない人が、葛餅をイメージしたりして食べると、全くちがうので、驚いてしまうかもしれませんね。
久寿餅は餅米で作ったお餅よりも粘りが少ない、つるっとした食感のお餅です。
食感は店によって差があり、たとえばわたしが食べ慣れた池上の浅野屋の久寿餅はかなり粘りがあってもちもちしていますが、川崎の駅の売店などで買ったものはつるんとしてまるでこんにゃくの様。
船橋屋のくず餅はその中間、もっちりしていますが、粘りはやや少なめで、つるんとした食感。
食べたことがない人にすすめるときにためらうのは、久寿餅独特の香り。
久寿餅は発酵食品なので、発酵臭があります。好きなわたしにはたまらない香りですが、苦手なひともいるでしょう。
池上の浅野屋の久寿餅は比較的発酵臭が強めですが、船橋屋のくず餅は原料をしっかりこしたり、洗ったりして、余計な発酵臭や雑味を取り除いているので、臭みがあまりありません。
船橋屋の久寿餅はわたしが食べてきた中では一番上品。でも決して淡白すぎることなく、しっかりと口の中に味わいが広がります。
今回いただいたのは24切入った1~1.5人前の小箱。でも食後にちょこっといただくには6切れでも十分。二人で2回に分けていただきました。
久寿餅のお取り寄せは
元祖くず餅 船橋屋オンラインショップ