ペックは美食の街、ミラノの高級食料品店です。
高島屋ブランドの高級食料品店は、このイタリアのペックと、フランスのフォション、ドイツのダルマイヤーかあり、前の2つではちょくちょく買いますが、実はわたしはペックはパンくらいしか買ったことがありませんでした。
先日、日本橋高島屋での<高島屋ブランド>フォション・ペック・ダルマイヤー「商品説明&試食会」で説明を受けていたとき面白かったのが、ペックの説明。
「フランス料理の細かさ、厳密さに耐えられなかった料理人が、イタリア料理の料理人になる」とか、「レシピを説明すると簡単すぎまて、どなたにもできます。ただ素材はすべてにおいて一級品ですが……」とか。
でもその説明に惹かれました。日本の料理の真髄はこれ。良い素材を、素材の良さか生きるよう、あまりこねくり回さずに仕立てる。
いままで食べたことがなかったペックのお惣菜、食べたら、これがおいしいっ!
そうかあ、これまで帰宅が遅めのとき、中華お惣菜を買って帰ることが多かったけど、今度はペックの総菜とパンにしよう!
グラム売りもあるし、いくつか総菜が入ったセットも売ってますよ。
冷えてもおいしいお惣菜
作りたて熱々でおいしいのはわかるけど、冷めてもおいしいがいっぱいあるんですよねえ。
わたしはカツはカリカリが好きで、かつ丼もあまり好きじゃないくらいなのに、なんで、ペックの子牛のカツレツはカリカリでなくても、おいしく感じるんだろう?
すぐ上の写真は「ひき肉とパプリカのふぁるチート」という詰め物。ジェノベーゼは苦手なほうなのに、この料理にかかっていたジェノベーゼはおいしく食べられました。
下の「海の幸とスペルト小麦とケールのサラダ」が一番のお気に入り。エビがほんとうにぷりっぷり。ホタテのうまみがすごい。ケールって苦いイメージだったけど、最近のケールは苦くないから、いま人気なんだと実感しました。
生ハムなどイタリアもハム類大国
「商品説明&試食会」のその場でも6種類試食させていただき、お土産にもミラノ・サラメ(ソフトサラミ)とプロシュートクルード(生ハム)をいただいたのですが、改めて、イタリアのハム、おいしいなあと思いました。
イタリアが一つの国として統一されたのは1871年。まだ歴史は短く、それだけに各地にそれぞれの文化と味が残っているんですよね。ハムなども、それぞれの地元の食材を用いて、それぞれ独自のつくり方。個性がいろいろ楽しめます。
今回はいただいた生ハムの大半を、ベーシックに生ハムメロンにして食べました。本来は甘みの薄いメロンが合うらしいんですが、今回はかなり甘いメロン。でも生ハムの塩分と合って、いい感じの味に仕上がりました。オリーブオイルと黒コショウで仕上げますが、なしで食べたら、それでも十分な味わい。
サラミはそのままではしょっぱいかなと思いましたが、パンと一緒に食べるとちょうどいい感じ。
ペックのパンはオリーブオイルと共に
ペックはパンも豊富。
ただ、イタリアは食事と一緒に食べるのが基本で、乾いたパンが主流。日本人は唾液量が少ないので、イタリアパンは乾いた感じで苦手に思う人もいるでしょうが、料理のソースと共に食べたり、オリーブオイルをつけながら食べるのがおすすめ。
最近、わたしは高級オリーブオイルにはまっています。オリーブオイルって、オリーブのジュースなんですよ。だから鮮度が大事。極上のオリーブオイルは鮮度よく作られていて、大事に保管されて、酸化していません。
パンにつけて食べて、決して油っこい感じではなく、おいしく食べられます。
しっとりとしたパンをお望みなら、ペックのパンでは下の写真の「パーネ・ティーポ・フォカッチャ:」がおすすめ。
オリーブオイルをたっぷりかけて焼いたパンで、食べていると、じゅわっとオリーブオイルがしみだしてきます。
イタリアン・ドルチェ(デザート)も魅力
日本橋高島屋のペックはドルチェも充実しています。
あ試食したミニョン・タルトレット・フルッタ、しっとりとしているのに軽やかで、タルト好きとしてはめちゃうれしい味でした。
さらに大好きなピスタチオが入ったクリームをはさんだシュークリーム。そうなんですよねえ、イタリアってナッツの名産地だから、ショコラもナッツを上手に生かしたものが多いし、ナッツ好きとしては、たまらん!
これまで、どうしてペックに寄らなかったのかと反省中。これから、あれこれ買ってみよう!
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